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SEというかプログラマというか、日々のエンジニア生活の中で体験したことなどを中心に書き残しています。

ソフトウェアの材料は何か?

先日とある飲み会で「ソフトウェアの材料」というテーマで話をする機会があった。あまり深く考えたことがなかったけど、もともと大学の研究室が材料力学を専門にしていたこともあり、何だかおもしろいぞって思った。

 

例えば、自動車を製造しようと思えば、それを構成する多数の部品が必要になる。それぞれの部品は様々な材質の材料からできている。そして、それぞれの材料の材質は、その用途に適合した特性を持っている。

 

例えば金属部品のボルトを考えてみる。ボルトが純粋な鉄でつくられていることはなく、合金として、何種類もの金属や物質を混ぜ合わせてつくられている。混ぜ合わせる物質によって合金の特性が決まる。物質は分子でできていて、分子は原子が組み合わさってできている。原子は、陽子と電子と中性子でできていて、陽子と中性子クォークという基本粒子でできてる(らしい)。

 

そんなことを考えつつ「ソフトウェアの材料」について考えてみる。

 

自動車と同じように、ソフトウェアの部品というものを考えてみると、やはり、それを構成する多数の部品が必要になる。

 

例えばボタンという部品を考えてみる。ボタンはソフトウェアを構成する部品であり、それはやはり何種類もの材質でできてる。画像や文字や動作(マウスアクション)などで構成されている。それによって特性が決まる。そして、それらの材質は、動くプログラムだったり静的な素材だったりするけど、結局のところは【0 or 1】のbitの組み合わせでしかない。このbitが、ボルトの場合でいうことろのクォークみたいなもんかな?

 

そう考えると、材料っていう意味では非常に似ている。

 

じゃ、どんな違いがあるのか考えてみる。

 

【0 or 1】のbitは、クォークみたいに、物理的にこの世界に存在するものではなく、コンピュータの中に存在する信号でしかない。そして、コンピュータの基板を流れる時は電気信号、光ケーブル内を通過するときは光、無線通信の場合は電磁波などに姿を変化させて世界中を飛び回ることができる。飛び回ることができるのは、今ではインターネットというものが世界中に張り巡らされているからだけど。

 

物理的な存在ではない。もともとこの世界になかったもの。人が作り出したもの。

 

そんなこと考えてたら、とある人が言った。

 

「ソフトウェアの材料は(人の)想像力ですよね。」

 

確かに。コンピュータもそこから産まれたんですもんね。

今までも、これからもきっとそうなんだろうな…と思いつつ。

最近、目先の仕事にかまけて、あんまり想像(妄想)してないなって

 

久々に、アカデミックで楽しい飲み会でした。

こういう機会を増やさないと、ですね。

 

【2017.11.04 追加】

この日の思い出になったワイン「ロバートソン ピノ・ノワール2015」の写真をUP。

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