先月の7/27(木)に 夏サミ2003@オンライン開催 へ参加してきました。少し時間が経ってしまい既に失念した点もありますが、これ以上忘れないうちに感じたこと、思ったことなどを記録に残しておこうと思います。
テーマについて
今回のテーマは「サービスの継続的発展に向けた、最新技術の活用とアーキテクチャの追求」でした。アーキテクチャあるいはアーキテクチャリングには、ここ最近個人的に興味を持ってインプットしようとしている領域だったので久々に終日ガッツリ参加させていただきました。
オンライン開催について
コロナ禍を経てオンライン開催が中心となったことで、良くも悪くも聞きたいセッションを仕事の合間にチョコっと聴講するといったことができるようになりました。その結果、移動の時間やコストなども気にせず参加でき、イベント参加する際のハードルがかなり下がったと感じます。その反面、コロナ禍前までオフラインで開催されてきたイベントと比較してイベント会場での出会いや、会場の熱量を感じることなどがなくなってしまい、せっかくのイベントに前ほど集中して参加できていないようにも感じます。下世話な話、イベントそれ自体が有償なのか無償なのかというのもありますが、わざわざ交通費や移動時間などの対価を払って参加するのだから、元を取りたい、という感覚もあるように思えます。今回、特に興味がそそられるテーマということもあり(大した対価ではありませんが…)仕事を休んでイベントに集中して参加することにしました。
聴講したセッション
今回聴講したセッションは以下のとおりです。講演資料が公開されているものについては、リンクを貼っておくので詳細についてはリンク先をご参照ください。
セッション資料 | 講演資料 |
---|---|
C-1 これから学ぶ人のためのソフトウェアアーキテクチャ入門 |
これから学ぶ人のための ソフトウェアアーキテクチャ入門: Software architecture is a tool to enhance our humanity - Speaker Deck |
D-2 |
資料なし(↓当日の様子) |
D-3 |
資料なし(↓当日の様子) |
B-4 |
資料なし(↓当日の様子) |
C-5 |
資料なし(↓当日の様子) |
C-6 |
|
C-7 |
資料なし(↓当日の様子) |
A-8 |
資料なし(↓当日の様子) |
B-9 |
資料なし(↓当日の様子) 関連資料:〜その意思決定を刻め〜「アーキテクチャ・デシジョン・レコード(ADR)」を利用した設計の記録 - スタディサプリ Product Team Blog |
ソフトウェアアーキテクチャに対して無関心だと何が起こるか
講演【C-1:これから学ぶ人のためのソフトウェアアーキテクチャ入門】の後半で、「ソフトウェアアーキテクチャに対して無関心だと何が起こるか?」という話がありました。
開発者がアーキテクチャを気にせず設計を進めた場合、特に考えなしにアーキテクチャが決定されてしまい、それは「必要十分なソフトウェアアーキテクチャ」ではなくなってしまうという内容でした。当然、競合する関心事間のトレードオフを考慮した「少なくとも最悪でないアーキテクチャ」であるはずもなく、開発のみならず、その後の運用保守なども含めてプロジェクトの大きなリスクとなり得ます。DX推進が叫ばれ、より多くのものがデジタル/システム化されつつありますが、思考停止して単なる前例踏襲のみでアーキテクチャを決定することはアンチパターンであることを改めて肝に銘じておく必要がある気がしました。
<補足>
夏サミ2023の講演資料は、以下の公式サイトにまとめられる想定のようです。
しかし、最終更新が(2023/08/08 17:30 更新)となっており、本日時点(2023/8/13)では、私が聴講したセッションの講演資料へのリンクは掲載されていないようでした。