機雷がなんだ! 全速前進!

SEというかプログラマというか、日々のエンジニア生活の中で体験したことなどを中心に書き残しています。

[2014/9/6(土)]“俺の” XP祭り2014体験メモ

先日は初のXP祭りLT体験で記事を書きましたが、忘れないうちにそれ以外に体験した内容もメモがてらここにまとめておこうと思います。

XP祭り2014は、昨年と同様に早稲田大学理工学部キャンパス(東京都新宿区大久保3丁目4-1)で行われました。そしてコチラも昨年と同様に手作り感満載の案内ポスターがお出迎えしてくれました。こういうのとても好きですw

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【H-4 アジャイルコミュニケーションプログラム1】

XP祭り2014:H-4 アジャイルコミュニケーションプログラム1:コミュニケーションの妖怪を召喚であります!~コミュニケーションの問題を妖怪に見立てて解決を探るワークショップ~【ワークショップ】

本橋さん、林さんによるワークショップを体験しました。

我々の身近にある様々な問題を妖怪に見立てて、人ではなく問題そのものと向き合おうというものでした。様々な立場で参加している参加者のなかからペアをつくって、妖怪の問題の抽出→原因→命名→解決策といった感じで、最終的には向き合った問題を解決しようという試みです。私の現場でもよくあることなのですが、ミスや問題を起こすとその原因などを考えもせず人のせいにして終わる…ということがよくありますが、それで本当に根本的な解決ができてるのでしょうか?問題を人から切り離して、また、妖怪というイメージしやすいものに例えることで、楽しみながら(?)問題の本質を考えることができるかもしれないな…と。できれば、社内や現場でこういうワークショップやってみたいんだけど、そもそもそういうことを無駄と考えているような文化だと、まず始めること自体がハードルなのかも

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当日スピーカーをやってくださった本橋さんのブログに当日の様子がまとめられていいますので、詳細はコチラ(↓)をご覧いたけるといいかと思います。


妖怪とうまくつきあう(妖怪のしくみ、もんげーずら) - ari's world

 

ちなみに、来月10月28日(火)にはアジャイルサムライ横浜道場の特別編として、再演(もしくは類似WS?)があるようなので、ご興味のある方は参加してみたは如何でしょうか?すでに募集が始まっているようです。下記のサイトから参加登録ができます。

アジャイルサムライ横浜道場 特別編 「アジャイルコミュニケーションプログラム1:コミュニケーションの妖怪を召喚であります!~コミュニケーションの問題を妖怪に見立てて解決を探るワークショップ~」 - アジャイルサムライ横浜道場 | Doorkeeper

 

【D-6 Motivating Agile Teams】

XP祭り2014:D-6 Motivating Agile Teams【ワークショップ】

次はEiichiro Ogura | Profile | Scrum Allianceさんによるチーム開発のモチベーションに関するワークショップでした。自分自身のモチベーションを駆り立てる要素とは何でしょうか?普段あまりそんなこと考えずに行動しているのですが、きっとその人毎にモチベーションをUPするツボ(やる気スイッチ的な?)っていうのは当然違うはずですよね。で、人のやる気SWはもとより、そもそも、自分自身のやる気SWって何なの?っていうのを、このワークショップでは見える化してくれます。詳細はSlideShareにUPしてくれている下記のスライドをご覧いただければと思うのですが、ヒトコトでいうと、色んな視点からの価値観(例:品質、納期、新しさ、学び…etc.)が書かれたカードでババ抜き(5〜6順)して最後に手元に残った(残した)カードに書かれている価値観が、自分が普段大切にしている価値観になるというババ抜きのようなポーカーのようなゲームです。

Motivating Scrum Team

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ちなみに私の手元に最後に残ったカードは上記の5枚でした。

で、この5枚(チャレンジ、学び、成長、高め合える仲間、お客様からのありがとう)の中からさらに3枚を選択して上記のように並べます。

この3枚のカードが私のモチベーションをUPするために必要な(?)価値観ということでした。確かに言われてみれば、この3つがPDCAのサイクルのようにグルグルと回る(チャレンジ→学び→成長)ことを意識しながら行動している(というか、したいと思っている)と言うのは自分でも納得できました。また、一緒にワークショップをした人が大切にしている価値観というのも見せてもらうことで、単にモチベーションをUPする…ために必要な要素って、やはり人によって全然違うんだなぁ…と改めて気付けた気がします。例えば、普段一緒に働いている開発チームのメンバーが大切に思っている価値って何なんだろうか?チームビルディングするにあたり、こういう要素も重要だし、他の人が自分と同じ価値観だと決めつけてしまわないようにしたいな、と改めて感じさせられました。

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さらに、選んだ価値観を日常(※今回はソフトウェア開発という視点から上記のようにScrum開発の日常になっていました)のどこに配置するのか、によって、どのくらいの頻度や大きさで、それを実践しようとしているかということが見えてきます。これも面白くって、デイリー内に置く人もいれば、リリースのタイミングに自分が選択した価値カードを置く人もいて、何を選択したか?と同じくらい面白いな、と感じました。価値の選択もそれをやろうとするタイミングも人それぞれなんですね。そして、それがそれぞれの人のモチベーションUPにつながるんだなぁ‥と

 

【B-7 なぜアジャイル開発はうまくいかないのか? 】

XP祭り2014:B-7 なぜアジャイル開発はうまくいかないのか? 〜ソフトウェア開発の本質とエンジニアの生き方【講演】

最後はSonicGardenの倉貫さんの講演を聞きに行きました。(※途中参加でしたが)

例えば今までのSIerのビジネスモデルの中でアジャイル開発をやろうとする限界や文化の違いに関して体験談を交えていろいろと面白い話をしてくださいました。 で、なんと当日LTやったので優先的に本をいただけるということで、まさに今話題沸騰の下記の本をいただきました。ありがとうございます。私はもう読んだのですが、せっかくなんで、今社内で回し読みしています(買えよ!というツッコミは無しでお願いします…^^;)

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 そして、最後の最後はXP祭りの打上げの渾身会でした。

ここでは途中で終わってしまった例のLTの続きをやらせてもらいました。

皆さん、ものすごく協力的かつノリが良くって、気持よくLTさせてもらいました。

そんな中、XP祭りのゲストで、下記の講演をしてくれたJoeさんもLTしてくれました。

XP祭り2014:G-4 Taming Big Balls of Mud with Diligence, Agile Practices, and Hard Work【講演】

 

 そのときの様子がツイートされています。

 

JoeさんのLTの中で「リーン(トヨタ式生産方式)もアジャイル(スクラム)も日本で生まれ、海外で育ってまた日本に戻ってきた。だから、君たちももっと世界に出て、日本のことをしゃべれよ!」という部分と「今年と同じことを来年もやってたら、それはアジャイルじゃないよ!」っていう部分がもの凄く印象的で心に残りました。そして、最後の〆は「Don't do agile, be agile!」 っていう(俺の大好きな)言葉で終わりました。イカスぜJoeさん…そして、さすが分かってるな〜なんて思ってしまった。当日パッとメモった走り書きと記憶を頼りに書いているので、もしかしたら、少し言い回しやニュアンスが違うかもしれないので、その辺はご容赦を。間違っていたら逆に指摘してもらえると非常にありがたいです。

 

今回のXP祭り2014のLTスピーカーやワークショップ体験、また講演を糧にして、来年も今年と同じことをやってないよう、新たな志で持って自分の現場に挑みたい…という気持ちにされられた一日となりました。来年もまた参加したいと思います。もちろん、例のLTのリベンジも画策しながらねw