この記事は TOCfE Advent Calendar 2015 の14日目の記事になります。
昨日はメイド長こと大和さんの「未来福音」のおハナシでした。
まずは自己紹介。Twitterアカウントと同じくorinbouというHNでBlog書いてます。派遣や受託でソフトウェア開発を行うの小さな所謂SI屋で働いています。プログラム書いたりマネージメントしたりしながらそこそこデベロッパな生活を送っています。時々、IT系のコミュニティに参加したりTOCfE Boot Campに姿をあらわします。
TOCfE歴は、TOCfE Boot Campで、考えるための3つの道具「ブランチ、クラウド、アンビシャス・ターゲット・ツリー」をひととおり学びました。そういえば、今回TOCfE Boot Campに参加するキッカケもメイド長だったような…w その人からのバトンを引き継ぐことになるとは、何やら不思議な縁を感じますね。
今回は、一年前に参加した
で 「アンビシャス・ターゲット・ツリー」を初めて学んだ時のお話をしたいと思います。
アンビシャス・ターゲット・ツリー(長いので以降はATTと略しますね)は、「目標を実現したいけど、どーやったらいいんか分からない…」という時に、今ある情報を基に達成計画を立てるツールです。ATTについては「目的と目標について|Eijiのブログ」でもEijiさんが解説してくれているのでそちらもご覧ください。
ATTをつくる流れはこんな(↓)感じです。
- アンビシャスターゲット(AT)を決める
- ATに対する障害やリスクを洗い出す
- 障害を乗り越えたといえる中間目標を出す
- 中間目標を前提条件順に並べる
- 中間目標に実際の行動を加える
この日は折角の機会だったので、私が普段から抱えているリアルな目標(AT)を達成するためにワークショップを活用させてもらいました。私のATは「認定スクラムマスター研修(通称CSM研修)に参加して認定資格を得る」というものでした。資格を得る事自体が本質的な目標というわけではなく、IT系コミュニティなどで仕入れた様々な知見やツール、マインドセットなどを自分の現場や社内に展開するにあたり、分かり易い資格というカタチとして持っておくことが、それを加速するひとつの武器になると考えたからです。人事考課の面談や折をみては1年くくらい上長に訴え続けていたのですが、なかなか行かせてもらえず半ば諦めモードな感じでした。
そんな状態で先ずは個人作業で自分なりに障害やリスクとなることを洗い出してみてATTを作ってみましたが、手詰まりの連続でした。直列的なツリーとなり、とても目標を達成できそうもない木になってしまいました。ATTというツールを初めて使うということもあったと思いますが、自分なりにやることはやってきた…という変な先入観というか自尊心みたいなものが邪魔をしていたいように思います。
ワークショップが進行していき、各自が自分なりに作ったATTを3人一組のグループ内で共有する時間になりました。その時、同じグループのお二方から様々な指摘やツッコミ、問いかけをしていただき、自分なりに手は尽くした…と勝手に思い込んでいたカチカチ頭の自分に気付けました。ありがたいことです。
さらに、私があまりにも切実そうだったためか、お二方とも自分のATTを差し置いて、後半のグループワークの殆どの時間を、私のATTを完成させることに費やしてくれました。自分だけで考えることももちろん大事ですが、前提として思い込みがあるような場合は、他者から質問されたり、声に出して読んでみて自分自身の耳から情報を入力してみたりすることは、自分の置かれた状況を客観的に捉えるための手段として、とても有効なのだと改めて感じました。
その日、完成したATTがコチラ(↓)になります。
- 濃黄色:アンビシャス・ターゲット(1年以内にCSMの資格を取る)
- 薄黄色:中間目標
- オレンジ色:行動
玄人の方からすると、まだまだ十分な完成度とはいえないツリーかもしれませんが、自分なりにしっくりきていたので、翌日からこのツリーに沿って下から順番にやっていくことにしました。徹夜でCSMアピールスライド作ったり、社長室へ乗り込んで説明したりとか。ツリーに沿って進めていく中で新たに分かること、状況の変化などに応じて微妙に修正を加えはしましたが、基本的には、この日決めた方向へ殆ど迷うことなく進んでいくことができました。アンビシャス・ターゲットに期限をつけたのが良かったのかもしれませんし、また、一緒に考えてくれた人達の顔(プレッシャー?w)が後押ししてくれたようにも思います。
そんな訳で、今年の3月めでたくCSM研修に参加して資格を習得することができました。
その時の様子は
の記事に書きました。単にATTだけの力ではないかもしれませんが、この日この会に参加していなかったら、間違いなくこのようなアプローチはしていないかったと思います。TOCfEのATTというツール、また、TOCfE Boot Campという場、また、そこで出会えた人達には、ただただ感謝の言葉しかありません。本当にありがとうございます。
TOCfEに興味がある人、また、学びたい人にとって、TOCfE Boot Campは費用もそれ程かかりませんし、初心者でも気兼ねなく参加できる場になっていますので、少しでもご興味ある方は、一度参加されてみては如何でしょうか?もしかしたら素敵な "アハ体験" ができるかもしれませんよ。
最後に告知です。TOCfE Boot Campの直近のイベントは
になります。年内最後のイベントになるのかな?
ご興味ある方は是非ともご参加ください。
明日は15日目、Kunikazu Fujita さんです。どんな話が聞けるのか楽しみです。CLRかな?クラウドかな?そんな訳で、まだまだ TOCFEアドベントカレンダー2015のバトンは続くのです。それでは、よろしくおねがいします。